冬の方が痩せる理由
目次
- そもそも痩せるとは?
- 汗をかいたら痩せたのか?
- 夏より冬の方が痩せやすい!?
- まとめ
### そもそも痩せるとは?

みなさんは「痩せる」とはなんだと思いますか?
「痩せるとは 肉が落ち、からだが細くなる。」とされています。
つまり、「肉が落ちる」と「細くなる」の2つを満たすことで、痩せたというわけです。
改めて、言葉の意味を調べると、「痩せる」という単語自体、あまり健康的ではないような感じもしますね。
## 汗をかいたら痩せたのか?

では先ほどの「痩せる」の定義で考えると、汗をかく=痩せるではないことがわかります。
まず、言葉の意味からも違いますが、汗のほとんどは「水分」です。
暑くて多くの汗を流す=痩せると捉える方が多くみえます。
まず、筋肉ではないので、いくら汗をかこうが「痩せる」ことははないことがわかります。
「でも体重は落ちている」とよく言われます。
これは「痩せる」の言葉の意味を曖昧なまま理解していることが誤解につながっているのかも知れません。
体内の水分が体外に放出される
・汗
・尿
など
=痩せた??
体外の水分が体内に吸収される
・飲食
・点滴
など
=太った??
0kcalの水を1L飲んで1kg「太る」ことはありません。
逆に1L体内の水分が放出されて「痩せる」こともありません。
### 暑い時より寒い時の方が痩せやすい!?

食欲の秋。食べて動かなくなる冬の方が太るに決まってる。もちろん、食べたら太りますが、ここでは摂取するカロリーのことを忘れます。
まず、人間には恒常性(ホメオスタシス)という機能が備わっています。 (※恒常性とは生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す:Wikipediaより引用)
いわゆる、現状の状態を維持する機能です。
気温が上がっている時、ヒトの体は体温が上昇しすぎないよう汗をだし蒸発することで体温を維持します。
逆に気温が下がっている時は、筋肉が発熱し体温が低下することを防ぎます。
どちらも、体温を維持するために必要な機能です。
ここで重要なのが、筋肉が発熱するという役割を持っているということです。
発熱するということは、エネルギーすなわちカロリーを消費します。
人間の体脂肪1kgはおおよそ7200kcalあります。人間の体温は1度上がると消費カロリーが10〜13%程度上昇します。
寒くて体温をあげようと発熱することで自然と消費カロリーが増えます。
言い換えると体のにあるもの(筋や体脂肪など)が消費され「痩せる」ことになります。
###まとめ いかがでしたでしょうか。
体温が上昇するこれからの時期、油断して食べ過ぎないように食生活に気をつけましょう。
ヒトは恒常性により、変動が少ないことを本能的にプログラムされています。
季節ごとに体重の増減を繰り返すと、体には大きな負担がかかってしまいます。この負担が健康にとっていい働きはしません。
正しく体のことを理解して、健康な人生を歩んでいきましょう。

船谷 健太(Funatani kenta) 1997年、岐阜県で生まれる。 4歳から22歳までサッカーを、15歳から現在に至るまで筋力トレーニングに励む。
パーソナルトレーナーの経験を積むうちに「もっと多くの方に健康の知識を普及させたい」と思い、誰もが身近な人の健康を支えられる社会をつくる会社、トレーナーシップを起業。 パーソナルジム経営やフリーランスのトレーナーとして大手ジムで活動。 正しい健康の知識をより多く伝えるため、パーソナルトレーナー育成の指導にも注力している。
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